幸甚(読み)コウジン

デジタル大辞泉 「幸甚」の意味・読み・例文・類語

こう‐じん〔カウ‐〕【幸甚】

[名・形動](多く手紙文で用いて)この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま。「幸甚の至り」「幸甚に存じます」
[類語]有り難いかたじけないうれしいもったいないおそれ多い恐縮謝る謝するわびわび言平謝り陳謝謝罪多謝わびる恐懼恐れ入る痛み入る心苦しい身に余る過分かしこまる畏れる謹むしゃちほこばる固くなる縮こまる小さくなるまじめ腐る身の縮む思い畏怖

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精選版 日本国語大辞典 「幸甚」の意味・読み・例文・類語

こう‐じんカウ‥【幸甚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) ひじょうにありがたいこと。なによりのしあわせ。多く手紙文に用いられる。
    1. [初出の実例]「幸甚難言」(出典続日本紀‐和銅二年(709)四月壬午)
    2. [その他の文献]〔史記‐晉世家〕

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普及版 字通 「幸甚」の読み・字形・画数・意味

【幸甚】こう(かう)じん

幸いである。また、手紙の結語。漢・李陵武に答ふる書〕子足下、めて令を宣(の)べ、名を時に策し、榮問休暢す。幸甚幸甚。

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