幻月(読み)ゲンゲツ

デジタル大辞泉 「幻月」の意味・読み・例文・類語

げん‐げつ【幻月】

月の両側に1個ずつ、別に月があるように見えるもの。空中氷晶により光が屈折してできるかさ一種 秋》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「幻月」の意味・読み・例文・類語

げん‐げつ【幻月】

  1. 〘 名詞 〙 月の左右にできる一対の暈(かさ)で、光輝が強く、別に月ができたように見えるもの。一般の光源にも同様の現象が起こる。→幻日
    1. [初出の実例]「倐然幻月の如く、空華の如き理想と実の世界との契合せざるを悟りたる大悲劇に非ずや」(出典:現実暴露の悲哀(1908)〈長谷川天渓〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「幻月」の意味・わかりやすい解説

幻月
げんげつ
paraselene; mock moon

上層の雲があるときに,月の両側に見られる明るい光の塊。気象光学的には幻日と同じ現象である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android