広ごる(読み)ヒロゴル

デジタル大辞泉 「広ごる」の意味・読み・例文・類語

ひろご・る【広ごる】

[動ラ五(四)]広がる」に同じ。
「枝繁りあい―・りて」〈鴎外うたかたの記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「広ごる」の意味・読み・例文・類語

ひろご・る【広・拡】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 物が広くなる。面積・範囲が大きくなる。閉じてあるものなどが開く。ひろがる。
    1. [初出の実例]「後向き給へる御髪の〈略〉九尺ばかり有るを繰り出で給へれば、一御座(おまし)ひろごりていとめでたし」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中)
  3. 同類の物が広い範囲にいきわたる。はびこる。数や勢力が増える。ひろがる。
    1. [初出の実例]「種みなひろごり給ひて、かげ多くなりにけり」(出典:大和物語(947‐957頃)一二〇)
    2. 「うちうちに宣はする御ささめきごとどもの、おのづからひろこりて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

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