度度(読み)タビタビ

デジタル大辞泉 「度度」の意味・読み・例文・類語

たび‐たび【度度】

[副]何度も繰り返し行われるさま。いくども。しばしば。「度度注意したが聞き入れない」「度度不始末をわびる」
[用法]たびたび・しばしば――「たびたび(しばしば)事故の起こる交差点」など、同じ事が繰り返される意では相通じて用いられる。◇「たびたび」が日常一般のことに多く使われる日常語であるのに対し、「しばしば」は文章語的用法が多い。「たびたびお邪魔してすみません」「戦争人間歴史にしばしば繰り返される愚行だ」◇類似の語に「よく」がある。何度もの意では「たびたび」と同じように使われるが、十分に、念を入れての意で「よく注意した」というような用いられかたもする。
[類語]よくしばしばちょくちょく往往ちょいちょいしきりしょっちゅう幾度頻繁頻頻しげしげ足繁く何度も再三再再再三再四再びまた重ねて再度又又又もまたもやくれぐれくれぐれも返す返すよくよくとくととっくり重重重ね重ね幾重にも念入りまたぞろ懲りずまに二の舞性懲しょうこりもないてつを踏む前車のてつを踏むてつを踏む改めてまたしてもまたまた二度と二度と再びくどくどうだうだぐだぐだくだくだたらたらああだこうだ四の五の四の五の言う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「度度」の意味・読み・例文・類語

たび‐たび【度度】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 多く副詞的に用いる ) 物事が何度も繰り返される様子。しばしば。
    1. [初出の実例]「遍(タヒタヒ)五人を度したまふ」(出典:金剛般若経讚述仁和元年点(885))
  3. 物事が行なわれるたびごと。
    1. [初出の実例]「喜びて待つに、たびたび過ぎぬれば、君来むといひし夜ごとに過ぎぬれば」(出典:伊勢物語(10C前)二三)

ど‐ど【度度】

  1. 〘 名詞 〙 物事が何度も繰り返されること。たびたび。しばしば。多く副詞的に用いる。
    1. [初出の実例]「度々被捕て獄に被禁けり」(出典:今昔物語集(1120頃か)二九)
    2. 「祐親とどまらで、対決度々に及ぶといへども」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)

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