度し難い(読み)ドシガタイ

デジタル大辞泉 「度し難い」の意味・読み・例文・類語

どし‐がた・い【度し難い】

[形][文]どしがた・し[ク]済度さいどし難い。救いがたい。道理を言い聞かせてもわからせることができない。「縁なき衆生しゅじょうは―・し」「―・いわからずや」
[派生]どしがたさ[名]
[類語]てこずる苦労困る弱る参るきゅうするこうずる苦しむ困り果てる困りきる困りぬく困却する往生おうじょうする難儀する難渋なんじゅうする閉口する困惑する当惑する途方に暮れる手を焼く手に余る持て余す手に負えない手が付けられない手が掛かる世話が焼ける始末に負えない始末が悪い・どうにもならない・如何ともしがたい・

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精選版 日本国語大辞典 「度し難い」の意味・読み・例文・類語

どし‐がた・い【度難】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]どしがた・し 〘 形容詞ク活用 〙 済度(さいど)しがたい。救いがたい。また、わからずやでどうしようもない。
    1. [初出の実例]「千万億劫におきて、ほとけの名字をきかす。また、正法をきかす。かくのごときのひとは、度(ト)(〈注〉ワタシ)しかたし」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)一)
    2. 「この度し難い女に業を煮やした」(出典:田園の憂鬱(1919)〈佐藤春夫〉)

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