座興(読み)ザキョウ

デジタル大辞泉 「座興」の意味・読み・例文・類語

ざ‐きょう【座興】

宴席などで、その場に興を添えるための芸や遊戯。「座興手品をする」
その場かぎりの冗談や戯れ。「座興にしても言葉が過ぎる」
[類語]余興アトラクション即興お慰み裏芸隠し芸余技

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精選版 日本国語大辞典 「座興」の意味・読み・例文・類語

ざ‐きょう【座興】

  1. 〘 名詞 〙
  2. その場かぎりの戯れごと。ちょっとしたじょうだん。
    1. [初出の実例]「ざけうながら じつにちからのほどをもためさばやと思ひ」(出典:幸若・和田宴(室町末‐近世初))
  3. 宴会などの集まりで、興を添えるための歌舞音曲などの遊び。
    1. [初出の実例]「祝言の座興にて、その疑難なくやみにけり」(出典:名語記(1275)四)

じゃ‐きょう【座興・邪興】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ざきょう(座興)」の変化した語 ) その場のたわむれ。一時の冗談。また、座をおもしろくさせるための遊芸
    1. [初出の実例]「いまにはじめぬむさしどのにて、じゃきゃうことなくましますぞ」(出典:幸若・堀河夜討(寛永版)(室町末‐近世初))

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