精選版 日本国語大辞典 「弦楽四重奏」の意味・読み・例文・類語
げんがく‐しじゅうそう ‥シヂュウソウ【弦楽四重奏】
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第1、第2バイオリン、ビオラ、チェロの四つの弦楽器による室内楽。さまざまな室内楽編成のなかでももっとも調和のとれた響きと豊かな表現力を備えており、古典派時代に近代の室内楽の中心をなす曲種として完成された。形式的には交響曲と同じく四つの楽章からなり、弦楽四重奏のためのソナタといえる。曲種としての特徴は、「4人の理性的な人間の対話」(ゲーテ)と評されるように、個としての独立性を有する四つの楽器が対話風に楽想を発展させるところにある。
複雑な前史をもつが、古典的な四重奏様式は、68曲を残したハイドンによって確立された。1781年の「作品33」が完成段階を告げる作品とされる。モーツァルトは23曲を残しており、「作品33」に触発されて書いた「ハイドン四重奏曲」を含む最後の10曲で内容的な深さを追究した。ベートーベンの17曲、なかでも思索的な気分をたたえた後期6曲は、この曲種で前人未踏ともいえる高みを築いている。ロマン派時代には、創作の中心からはやや後退したものの、シューベルト、シューマン、ブラームスと古典派の流れをくむ作曲家に伝統が受け継がれ、またスメタナやドボルザークが民族色豊かな作品を残した。その後、19世紀末から20世紀前半にかけて、弦楽四重奏曲はふたたび重要性を増し、ドビュッシー、ラベル、シェーンベルク、ヤナーチェクら多数の作曲家の手で、それぞれ特色ある作品が生み出された。なかでも、バルトークの6曲とショスタコビチの15曲は、ベートーベンの精神を現代に受け継ぐ重要作とされる。
[大久保一]
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…その中心は弦楽合奏であり,奏者の数によって三重奏,四重奏,五重奏などと呼ばれ,かつ特徴ある楽器が明示された。すなわち,弦楽器のみの四重奏は弦楽四重奏,それにピアノが加わった場合にはピアノ五重奏,などという。また,管楽八重奏といったように,ときには管楽器のみによる室内楽も存在した。…
※「弦楽四重奏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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