北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が経済発展を目ざすという、金正日(キムジョンイル)体制のスローガン。正確には「社会主義強盛国家」。1998年から「強盛大国」を目ざすと連呼されるようになった。それは政治思想強国、軍事強国、経済強国の三本柱から成り立つが、前二者は「すでに十分な水準」に達したとされていた。そのため中心的な課題は経済建設であった。金正日は「国力が強く、すべてのことが興隆し、人民が世界にうらやむものがなく生活する国」と定義づけ、朝鮮人民軍は「大黒柱ないし先鋒(せんぽう)としての使命を担っている」とされた。すなわち金正日体制下において強盛大国と先軍政治は、ビジョンないし目標とその手段という関係性をもった。
金日成(キムイルソン)生誕100年、金正日生誕70年を迎える2012年に「強盛大国の大門を開く」とされたが、2011年末に金正日が死去し、その後はあまり使われなくなった。
金正恩(キムジョンウン)が後継者として活動を開始していた2011年からは、「強盛大国」にかわり、「強盛国家」という表現が主流になった。「大国」に至る前段階を表す新概念が設定されたものと考えられるが、それも2017年ごろから使用頻度が低下した。
[礒﨑敦仁 2020年2月17日]
(2008年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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