強請(読み)キョウセイ

デジタル大辞泉 「強請」の意味・読み・例文・類語

きょう‐せい〔キヤウ‐〕【強請】

[名](スル)無理に頼むこと。また、ゆすること。ごうせい
「余りに激しく―されるので」〈荷風ふらんす物語
[類語]ゆすり恐喝脅迫強迫迫る要求要望要請請求注文求める頼む請う仰ぐ懇請懇望こんもうする所望ちょうする催告せがむせびるねだる強要請託依頼懇願請い求め願うリクエストアンコールせつく強談ごうだんする催促する責め立てる催促がましいせがみ立てる急き立てる急かせる尻を叩く矢の催促やいのやいの

もがり【強請/虎落】

《動詞「もがる」の連用形から》ゆすり。たかり。
「おそろしき―どもにかたられ」〈浮・織留・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「強請」の意味・読み・例文・類語

ごう‐せいガウ‥【強請】

  1. 〘 名詞 〙 無理に求めること。ゆすること。きょうせい。
    1. [初出の実例]「摂政怒長者之事、欲行幸、依法皇強請、遂以幸之、是以忽怒不参」(出典台記‐久安六年(1150)一〇月二日)
    2. [その他の文献]〔漢書‐高帝紀上〕

ねだれ【強請】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ねだれる(強請)」の連用形の名詞化 ) =ねだり(強請)
    1. [初出の実例]「相手は知らぬ極り辻番(ネダレ)言てかひなく」(出典:浮世草子武道伝来記(1687)四)

ねだり【強請】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ねだる(強請)」の連用形の名詞化 ) ねだること。強いて求めること。ゆすること。また、その人。ねだれ。
    1. [初出の実例]「強請(ネダリ)に来た親父ども」(出典:浄瑠璃双蝶蝶曲輪日記(1749)四)

きょう‐せいキャウ‥【強請】

  1. 〘 名詞 〙 無理に頼むこと。また、ゆすること。ごうせい。
    1. [初出の実例]「余りに激しく強請されるので」(出典:ふらんす物語(1909)〈永井荷風〉霧の夜)

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普及版 字通 「強請」の読み・字形・画数・意味

【強請】きようせい

ゆする。

字通「強」の項目を見る

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