往年(読み)オウネン

デジタル大辞泉 「往年」の意味・読み・例文・類語

おう‐ねん〔ワウ‐〕【往年】

過ぎ去った年。昔。「往年の名演奏家」
[類語]一昔過去以前かつ在りし日往時往日旧時昔日せきじつ昔時せきじ昔年せきねん往昔おうせき往古古昔こせきいにしえ古くそのかみ当時前前かねてかねがね何時か既往これまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ前以て年来旧来在来その昔太古千古大昔

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「往年」の意味・読み・例文・類語

おう‐ねんワウ‥【往年】

  1. 〘 名詞 〙 過ぎ去った年。むかし。先年。
    1. [初出の実例]「海燕新来度春天、差池羽翼往年」(出典文華秀麗集(818)下・奉和観新燕〈佐伯長継〉)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公一七年〕

いぬる【往】 年(とし)

  1. 過ぎ去った年。先年。
    1. [初出の実例]「いぬる年の十五夜に」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中)
  2. まさに暮れようとする年。暮れゆく年。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「行く年 暮るる年 流るる年 いぬる年 年の終」(出典:俳諧・誹諧通俗志(1716)時令)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「往年」の読み・字形・画数・意味

【往年】おう(わう)ねん

むかし。先年。唐・韓盧仝に寄す〕詩 年、筆を弄して同異(あざけ)り 怪辭、衆をかして、謗(そし)り已まず

字通「往」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android