精選版 日本国語大辞典 「往来」の意味・読み・例文・類語
おう‐らい ワウ‥【往来】
〘名〙
① (━する) 人や事物が行ったり来たりすること。また、その人。
(イ) ある場所へ、また、ある道をゆききすること。行ったり帰ったりすること。ゆきき。通行。
※日本読本(1887)〈新保磐次〉六「西は東を攻め、南は北と戦ひ、物を掠め土地を奪ふ習ひなりしかば、相往来するの心はなく」
(ハ) 補任すること。〔醍醐寺新要録(1620)〕
(ニ) (考えなどが)消えたり浮かんだりすること。
② 廻国修行の行脚(あんぎゃ)。
※艸山集(1674)二二・谷口歌「山水雖レ可レ愛、恨接二往来一未二幽邃一」
※宇津保(970‐999頃)国譲中「わうらい月日書きてせん立てて、御名し給へり」
⑥ 「おうらいてがた(往来手形)」の略。
⑦ 熱が出たり引いたりすること。「寒熱往来」
⑧ 相場が一定の範囲内を上下して、大幅な値動きをしないこと。持合い。
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