精選版 日本国語大辞典 「往生」の意味・読み・例文・類語
おう‐じょう ワウジャウ【往生】
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仏教において、死によってこの穢(けが)れた世を去り、仏、菩薩(ぼさつ)の浄土(じょうど)に生まれることをいうが、通常は阿弥陀仏(あみだぶつ)の極楽(ごくらく)浄土に生まれることをさす。浄土教ではこの極楽往生の思想が中心となっている。阿弥陀仏の願(がん)には、往生に関する第十八、第十九、第二十の三願があり、なかでも第十八願は信心と念仏の数に触れ、第十九願は功徳(くどく)を積んだ念仏者の臨終(りんじゅう)に仏が迎えにくることを誓っているところから、古来注目されてきたが、日本では平安中期以降、臨終来迎(らいごう)の風潮が高まり、臨終正念が重視された。法然(ほうねん)(源空(げんくう))に至って第十八願の念仏の易行(いぎょう)が強調され、また親鸞(しんらん)ではとくに信心が往生の正因とされた結果、彼独自の回向(えこう)思想と相まって、この世で仏から真実の信心を賜ったそのときをさして往生ともよぶに至っている。
[石田瑞麿]
『石田瑞麿著『往生の思想』(1968・平楽寺書店)』
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この世の命が終わって,ほかの世界に生まれること。とくに浄土思想の発展・流行によって,この穢土(えど)を離れ浄土に往き生まれることをいう。その場合の往生浄土は,輪廻(りんね)をこえて仏の世界にいたる意味をもっている。多種の浄土が説かれ,往生思想もそれにより多様で,おもなものに兜率天(とそつてん)往生・西方(極楽)往生などがあった。しかし,阿弥陀信仰の盛行により,往生とは極楽往生のこととみなされるようになった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…死を迎えることの意味を説いた古い文献としては,エジプトやチベットで作られた〈死者の書〉が知られているが,それはかならずしも臨終時の問題に焦点を合わせたものではない。これに対して西欧では,中世末に〈アルス・モリエンディ(往生術)〉として知られる文献が書かれ,臨終を迎える者のための心得が説かれた。すなわち死の床にはかならず悪魔(サタン)が介入し,良心の錯乱と種々の苦しみをひきおこす。…
※「往生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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