待兼ねる(読み)マチカネル

デジタル大辞泉 「待兼ねる」の意味・読み・例文・類語

まち‐か・ねる【待(ち)兼ねる】

[動ナ下一][文]まちか・ぬ[ナ下二]待つ時間が長くて待っているのに耐えられなくなる。まちわびる。「―・ねて先に帰ってしまった」「出発の日を今か今かと―・ねる」
[類語]待ち遠しい待ちどお待ち望む待ちあぐむ待ちわびる待ち焦がれる待つ待ち構える待ち受ける控える待ち設ける待ち伏せる待ちあぐねる待ちくたびれる待ち明かす待ち伏せ待ちぼうけ待機心待ち鶴首かくしゅ満を持する手薬練てぐすね引く首を長くする爪を研ぐ身構える身構えスタンバイ控え待望切望熱望希求願う一日千秋腕をさする腕をしびれを切らすそわそわ待てど暮らせど待ち切れない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「待兼ねる」の意味・読み・例文・類語

まち‐か・ねる【待兼】

  1. 〘 他動詞 ナ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]まちか・ぬ 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙 待っていることを耐え難く思う。待ちわびる。
    1. [初出の実例]「荒磯やに生ふる玉藻のうちなびき一人や寝らむ吾(あ)を麻知可禰(マチカネ)て」(出典万葉集(8C後)一四・三五六二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android