待設ける(読み)マチモウケル

デジタル大辞泉 「待設ける」の意味・読み・例文・類語

まち‐もう・ける〔‐まうける〕【待(ち)設ける】

[動カ下一][文]まちまう・く[カ下二]
準備をして待つ。まちうける。「来客を―・ける」
そうなることを願う。期待する。「昇給を―・ける」
[類語]待つ待ち構える待ち受ける控える待ち伏せる待ち侘びる待ちあぐむ待ちあぐねる待ちくたびれる待ち明かす待ち伏せ待ちぼうけ待機心待ち鶴首満を持す手薬煉てぐすね引く首を長くする爪を研ぐ身構える身構えスタンバイ控え待ち遠しい待ちどお待ち望む待ち焦がれる待ち兼ねる待望切望熱望希求願う一日千秋腕をさする腕をしびれを切らすそわそわ待てど暮らせど待ち切れない

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精選版 日本国語大辞典 「待設ける」の意味・読み・例文・類語

まち‐もう・ける‥まうける【待設】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]まちまう・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 用意して待つ。まちうける。
    1. [初出の実例]「唯今使にやらむするを、ここにてまちまうけて、かまへてうて」(出典:弁内侍日記(1278頃)建長三年正月一七日)
  3. そうなるだろうと心に望んで待つ。期待する。
    1. [初出の実例]「燈くゎっと照渡れば、待もふけたる女客、格子に顔をおしあてて」(出典:談義本・風流志道軒伝(1763)五)

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