普及版 字通 「後(漢字)」の読み・字形・画数・意味
後
常用漢字 9画
[字訓] うしろ・のち・あと・おくれる
[説文解字]


[甲骨文]

[金文]





[字形] 会意
彳(てき)+幺(よう)+夊(すい)。〔説文〕二下に「遲きなり」と訓し、〔段注〕に幺は幼少、小足のゆえに歩行におくれる意とする。金文の字形は幺の下に夊をつけ、また各の字形を加えるものがある。各は祝詞を奏して神霊が降格する意であるから、この字も進退に関する呪儀を示すものであろう。幺は


[訓義]
1. うしろ、うしろに下る、しりぞく、しりえ。
2. のち、まつ、あと。
3. あとにする、おくれる、おくれ。
4. すえ、しも。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕後 ノチ・ウシロ・シリヘ・ヲクレタリ・ヲコタル・ヲソシ・ヲクラス/以後 ノチ 〔字鏡集〕後 シリヘ・カクレ・ノチ・オクル・オソシ・オコタル・オクレタリ・ナシ・ウシロ・オイテ・オクラス
[語系]
後・后hoは同声。后は母后の意であるが、后の象形字である




[熟語]
後幄▶・後案▶・後易▶・後





[下接語]
以後・雨後・戒後・議後・牛後・居後・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報