後立山連峰(読み)うしろたてやまれんぽう

日本歴史地名大系 「後立山連峰」の解説

後立山連峰
うしろたてやまれんぽう

富山県の東端、新潟・長野両県端に南北に延びる山脈中部山岳ちゆうぶさんがく国立公園の一部。黒部峡谷を挟み、立山連峰の東背後に位置するところから命名された。概念の漠然とした山域であるが、一般的には北は白馬しろうま(二九三二・二メートル)ないしは朝日あさひ(二四一八・三メートル)、南ははり(標高二五四一メートル)までを後立山連峰とし、白馬岳を中心とする山域を白馬連峰とも称する。

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百科事典マイペディア 「後立山連峰」の意味・わかりやすい解説

後立山連峰【うしろたてやまれんぽう】

富山県側から見て立山の背後に連なる飛騨山脈中の連峰。南から針ノ木岳,赤沢岳,鳴沢岳,爺ヶ岳鹿島槍ヶ岳五竜岳唐松岳北端白馬岳(しろうまだけ)など3000mに近い山々であるが,範囲は明瞭でない。
→関連項目青木湖八方尾根

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世界大百科事典 第2版 「後立山連峰」の意味・わかりやすい解説

うしろたてやまれんぽう【後立山連峰】

飛驒山脈の北東部,黒部川中流部(黒部峡谷)の東側を南北にはしる連峰で,主稜線が長野県と富山県の県境をなす。名称は富山県側からみて立山のうしろにあることによる。最高峰白馬岳(2933m)から南へ,五竜岳鹿島槍ヶ岳を経て針ノ木岳までを指すことが多いが,朝日岳を北限とすることもある。東側の山麓をフォッサマグナ西縁の断層がはしり,東斜面に急崖が連なっている。【小疇 尚】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「後立山連峰」の意味・わかりやすい解説

後立山連峰
うしろたてやまれんぽう

飛騨山脈のうち,黒部川の峡谷によって立山連峰とへだてられて,富山と長野の県境に連なる連峰。北は富山,長野,新潟3県境にある白馬岳から,南は針ノ木峠付近までを含む。一帯中部山岳国立公園に属する。

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