従って(読み)シタガッテ

デジタル大辞泉 「従って」の意味・読み・例文・類語

したがっ‐て【従って】

[接]《動詞「したがう」の連用形接続助詞「て」から》前の条件によって順当にあとの事柄が起こることを表す。だから。それゆえ。「この品は手作りだ。従って値が高い」
[類語]ひいてそれからそしてそうして次いでして次についてはひいてはそれ故だからよって故にすなわちですからその上それにてて加えてあまつさえ更にかつまたなおかつおまけに加うるにのみならずしかのみならずそればかりかこの上それどころか

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精選版 日本国語大辞典 「従って」の意味・読み・例文・類語

したがっ‐て【従て・随て】

  1. 〘 接続詞 〙 ( 動詞「したがう(従)」の連用形に助詞「て」の付いてできた語 ) 先行の事柄の当然の結果として、後続の事柄が起こることを示す。それだから。それによって。だから。したがいて。したごうて。
    1. [初出の実例]「王法尽くべからざるむねあきらけし。したがって又貴寺身命をすて、守護し奉らん条、含識(がんしき)のたぐひ、誰か随喜せざらん」(出典:中院本平家(13C前)四)
    2. 「鉄のせんくづを蝋に交ぜ油となし、是を用ひ、磁石をもって鉄気(かなけ)を吸ひ上げさする。したがっておのづと髪の逆立(さかだち)上るを御病気といひふらし」(出典:歌舞伎・毛抜(1742))

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