御所染(読み)ゴショゾメ

デジタル大辞泉 「御所染」の意味・読み・例文・類語

ごしょ‐ぞめ【御所染(め)】

寛永(1624~1644)のころ女院御所好みで始められたといわれる染め模様。白の地に、檜垣ひがきに菊や竜田川などの模様を入れた上品な散らし模様。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御所染」の意味・読み・例文・類語

ごしょ‐ぞめ【御所染】

  1. 〘 名詞 〙 模様染めの一種絹布に上品なちらし模様を染め出したもの。また、そのような模様の衣服。寛永(一六二四‐四四)のころ、女院の御所の好みで始められたという。御所。
    1. [初出の実例]「けふも北野にかきすへて、おりゐの衣御所ぞめのをき手のごひや一やうの」(出典:浄瑠璃・藍染川(1684)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android