精選版 日本国語大辞典 「御用」の意味・読み・例文・類語
ご‐よう【御用・御要エウ】
〘名〙 (「ご」は接頭語)
① ある人を敬って、その人の用事、入用をいう語。
※明衡往来(11C中か)下末「象眼送二数稔一。其色梨黒。紫羅紅錦少所レ候也。若有二御用一可レ経二御覧一」
※浮世草子・魂胆色遊懐男(1712)一「大名の御用(ヨウ)きかるる歴々の町人棟高く」
※人情本・花鳥風月(1830‐44頃)四「御用(ゴヨウ)といふ提燈を燈(つけ)て居ましたから、〈略〉誠に恟(びっく)りしましたヮ」
④ 犯罪者が処刑されること。お仕置き。
※歌舞伎・四千両小判梅葉(1885)大切「『今日か今日かと呼出しを此間から待って居ります』『さっき帳番からちらりと聞いたが、明日御用(ゴヨウ)になるさうだ』」
⑥ 用便。便通。
※浮世草子・夫婦気質(1751‐64頃)上「御料理頂戴致し帰る途中より御用きざしければ」
⑧ 「ごようきん(御用金)」の略。
⑨ 「ごようしょうにん(御用商人)」の略。
※雑俳・川柳評万句合‐明和四(1767)義四「御入部に御用四五人ちくてんし」
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