御里(読み)オサト

デジタル大辞泉 「御里」の意味・読み・例文・類語

お‐さと【御里】

実家」をいう尊敬語美化語。→
言動の端々に表れる、生い立ちや経歴。里。「お里が出る」
[類語]出身出自出所生まれ

み‐さと【御里/京】

みやこ京都

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精選版 日本国語大辞典 「御里」の意味・読み・例文・類語

お‐さと【御里】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 生まれ育った所をいう尊敬丁寧語。特に嫁や婿(むこ)の実家。生家
    1. [初出の実例]「お里まで馬もはやめの御使者也」(出典:雑俳・柳多留‐六一(1812))
  3. 以前の身分、経歴。氏素姓(うじすじょう)
    1. [初出の実例]「鼻子の言葉使ひは益(ますます)御里をあらはして来る」(出典吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三)

み‐さと【御里・京】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「み」は接頭語 ) みやこ。京都。京師(けいし)
    1. [初出の実例]「大道を京(ミサト)の中に作りて」(出典:日本書紀(720)仁徳一四年是歳(前田本訓))

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