復元力(読み)フクゲンリョク(その他表記)restoring force

デジタル大辞泉 「復元力」の意味・読み・例文・類語

ふくげん‐りょく【復元力/復原力】

伸び縮みするばねなどの弾性変形を、もと状態に戻すように働く力。
復原力)傾いた航空機船舶を、正常の位置に戻すように働く力。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「復元力」の意味・読み・例文・類語

ふくげん‐りょく【復元力・復原力】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平衡を保っている船舶などの物体外力をうけて傾いたとき、重力浮力などの外力が偶力として働いて物体をもとにもどそうとする力。
  3. 物体が変形したとき、その物体を元に戻そうとする力。変形が小さければ変形に比例する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「復元力」の意味・わかりやすい解説

復元力
ふくげんりょく
restoring force

平衡位置から少しだけずれた物体をもとの位置に戻させる向きに働く力。ばねで静かに吊下げられた物体を少し引下げて離すと上下に振動するのは,ばねの力が復元力として働くからである。また,振り子が鉛直下向きに戻ろうとするのは重力の接線成分 (重力ばねという) が復元力として働くからである。復元力が働くと物体は平衡位置からあまり遠くへ離れないでもとの位置へ戻ろうとする (安定な平衡) 。自動車車両,船舶などの重心を低く設計するのは,傾いたときに働く復元力を大きくして転覆を防ぐためである。

復元力
ふくげんりょく

「レジリエンス」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android