(読み)フク

デジタル大辞泉 「復」の意味・読み・例文・類語

ふく【復】[漢字項目]

[音]フク(漢) [訓]かえる かえす また
学習漢字]5年
同じ道を引き返す。かえる。「復路往復
もと状態にもどる。もどす。「復活復帰復旧復元回復克復修復整復本復来復
同じことを繰り返す。「復習復唱反復
返事をする。「復啓復命拝復
仕返しする。「復仇ふっきゅう復讐ふくしゅう報復
[名のり]あきら・あつし・さかえ・しげる・なお・もち
難読復習さら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「復」の意味・読み・例文・類語

ふく【復】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 庸、調、雑徭などの課役を免除すること。復除。
    1. [初出の実例]「古記云。〈略〉復者。除賦役也」(出典令集解(701)賦役)
    2. [その他の文献]〔漢書‐高帝紀上〕
  3. 易の六十四卦の一つ。。上卦は坤(地)、下卦は震(雷)。地雷復ともいう。機運がふたたびめぐってくる象。剥卦一陽が下にかえってきたさま。

おちをち【復】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「おつ(復)」の連用形名詞化 )
  2. はじめにかえること。もとへもどること。
    1. [初出の実例]「鷹はしも あまたあれども〈略〉手(た)放れも 乎知(ヲチ)もかやすき」(出典:万葉集(8C後)一七・四〇一一)
  3. 若がえること。
    1. [初出の実例]「わが宿に咲ける撫子まひはせむゆめ花散るないや乎知(ヲチ)に咲けて」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四四六)

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【葬制】より

…この中間期はしばしば盛大な祭宴を伴う洗骨の儀礼によって終わる。死体が清められて骨部のみが保存されるとともに,死者の霊魂は祖先の世界に入って安住の地を見いだし,一方,生者は服喪を終えて日常生活に復帰することになる。ここに見られる構造は,この種の葬制が生と死の分離の強調だけで終わることなく,中間的移行期をへた後に,死者と祖先,服喪者と日常性といった統合の過程が続くことを示している。…

※「復」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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