心中刃は氷の朔日(読み)しんじゅうやいばはこおりのついたち

精選版 日本国語大辞典 「心中刃は氷の朔日」の意味・読み・例文・類語

しんじゅうやいばはこおりのついたち シンヂュウやいばはこほりのついたち【心中刃は氷の朔日】

浄瑠璃世話物。三巻。近松門左衛門作。宝永六年(一七〇九大坂竹本座初演。大坂北野の藍(あい)畑で、鍛冶屋の弟子平兵衛と曾根崎新地の遊女平野屋の小かんとが心中した事件を脚色したもの。

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デジタル大辞泉 「心中刃は氷の朔日」の意味・読み・例文・類語

しんじゅうやいばはこおりのついたち〔シンヂユウやいばはこほりのついたち〕【心中刃は氷の朔日】

浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。宝永6年(1709)大坂竹本座初演。遊女小かんと鍛冶屋の弟子平兵衛との情死事件を脚色したもの。

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世界大百科事典 第2版 「心中刃は氷の朔日」の意味・わかりやすい解説

しんじゅうやいばはこおりのついたち【心中刃は氷の朔日】

人形浄瑠璃。世話物。3巻近松門左衛門作。1709年(宝永6)大坂竹本座初演。大坂の鍛冶屋の弟子平兵衛と蜆川新地の遊女小かんとの心中事件を脚色した作であるが,実説の詳細は不明。大坂備後町の鍛冶屋大文字屋利右衛門の弟子平兵衛は,蜆川の新地平野屋の抱え女郎小かんと馴染みをかさね,その身請けの金につまったあげく,鍛冶屋を追い出された。一方,小かんも国許の播磨から乳兄弟が迎えにきて連れ帰ろうとしており,自分たちの前途に絶望した2人は屋根伝いに人目を忍んで逃れ出,小かんの叔母が住む北野の藍畑まできて情死した。

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