心思(読み)シンシ

デジタル大辞泉 「心思」の意味・読み・例文・類語

しん‐し【心思】

こころ。思い。考え。
「或は―を労し、或は肢体を苦しめて」〈中村訳・西国立志編

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精選版 日本国語大辞典 「心思」の意味・読み・例文・類語

うら‐もい‥もひ【心思】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うらおもい(心思)」の変化した語 ) 心の中であれこれと思い巡らすこと。心の中でためらい、思いまどうこと。
    1. [初出の実例]「陰(ひそか)叛逆(そむ)くことを謨(はか)りて猶預(ウラモヒ)して年を経(ふ)」(出典日本書紀(720)継体二一年六月(前田本訓))

しん‐し【心思】

  1. 〘 名詞 〙 心中の思い。かんがえ。
    1. [初出の実例]「人情時変に通じて心思を内に向はしめ、斉家・治国の用にたよりあらんは、時にとりて益すくなからず」(出典:集義和書(1676頃)九)
    2. [その他の文献]〔孟子‐離婁〕

うら‐おもい‥おもひ【心思】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うら」は「こころ」の意 ) 心の中であれこれと思いめぐらすこと。思い迷うこと。また、そのような心。うらもい。〔法華経音訓(1386)〕
    1. [初出の実例]「狐疑とうたがい、猶予とうらおもいす」(出典:史記抄(1477)七)

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普及版 字通 「心思」の読み・字形・画数・意味

【心思】しんし

思考。〔後漢書、儒林下、何休伝〕休、人と爲り質朴訥口なるも、(つね)に心思り。六經をし、世儒無し。

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