デジタル大辞泉 「快楽」の意味・読み・例文・類語 かい‐らく〔クワイ‐〕【快楽】 心地よく楽しいこと。官能的な欲望の満足によって生じる、快い感情。けらく。「快楽をむさぼる」[補説]書名別項。→快楽[類語]歓楽・享楽・享受・悦楽・逸楽・謳歌・淫楽・楽しむ・気持ちよい・快い・快・快感・心地よい・痛快・小気味よい・爽快・壮快・快適・楽・カンファタブル・すがすがしい・さわやか・清新・清爽・晴れやか・晴れ晴れ・さっぱり・楽しい・うはうは・ほくほく・笑いが止まらない・嬉しい・喜ばしい・欣快きんかい・愉快・嬉嬉きき・欣欣きんきん・欣然きんぜん・満悦・御機嫌・朗らか・明朗・陽気・明るい・気さく・快活・楽天的・上機嫌・晴れ晴れしい・ぴちぴち・生き生き・活発・からり・根明ねあか・心が躍る・心が弾む・心を躍らせる かいらく【快楽】[書名] 《原題、〈イタリア〉Il Piacere》イタリアの詩人・小説家・劇作家、ダヌンツィオの長編小説。1889年刊行。「罪なき者」(1892年刊)「死の勝利」(1894年刊)とあわせ、「薔薇の小説」三部作をなす。 け‐らく【▽快楽】 1 仏語。煩悩から解放されて得られる安楽。また、浄土の安楽。2 「かいらく(快楽)」に同じ。「残忍の外―なし」〈露伴・五重塔〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「快楽」の意味・読み・例文・類語 け‐らく【快楽】 〘 名詞 〙 ( 「け」は「快」の呉音 )① 仏語。気持よく楽しいこと。また、楽しむこと。煩悩を超越した、無我のよろこび。[初出の実例]「右国分尼寺者、是為二朝家鎮護、吏民快楽一、所二建立一也」(出典:宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解)[その他の文献]〔無量寿経‐上〕② 欲望の満足によって起こるこころよい感情。かいらく。[初出の実例]「天上の婬楽快(ケ)楽も是には及ばじとぞ見へたりける」(出典:太平記(14C後)三〇) かい‐らくクヮイ‥【快楽】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 気持よく楽しいこと。官能的な欲望の満足によって起こるこころよい感情。〔易林本節用集(1597)〕[初出の実例]「天下固(もと)より食色の欲より快楽なるものあり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)[その他の文献]〔易林‐乾卦〕快楽の補助注記漢音で「カイラク」と読むか、呉音で「ケラク」と読むか明らかでない実例が多い。「和英語林集成」の初版、再版には「ケラク」だけがあり、改正増補版では「ケラク」とともに「カイラク」も出ている。読み方不明の実例は、明治以前の用例は「ケラク」、明治以後の用例は「カイラク」とした。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「快楽」の読み・字形・画数・意味 【快楽】かい(くわい)らく 心地よく楽しい。宋・梅尭臣〔韻に依りて永叔の寄せらるるに和す〕詩 に豪の自ら快樂することを知る 東郊南陌、鬪を競ふ字通「快」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報