忿怒(読み)ふんど

精選版 日本国語大辞典 「忿怒」の意味・読み・例文・類語

ふん‐ど【忿怒・憤怒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ど」は「怒」の漢音 ) いきどおりいかること。ひどくおこること。立腹ふんぬ。
    1. [初出の実例]「若其雑類、則有憍慢、忿怒、罵詈〈略〉殺害之党、闘鬩之族」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. [その他の文献]〔韓非子‐大体〕

ふん‐ぬ【忿怒・憤怒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぬ」は「怒」の呉音 ) =ふんど(忿怒)
    1. [初出の実例]「尚ほも忿怒(ふんヌ)の毒を銜むて」(出典:将門記承徳三年点(1099))

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普及版 字通 「忿怒」の読み・字形・画数・意味

【忿怒】ふんど

立腹する。晋・陸機〔魏の武帝を弔ふ文〕其の冢嗣太子)に命する以(ゆゑん)をるに、~經國の略く、家の訓亦た弘(おほ)いなり。云ふ、吾(われ)軍中に在り、法を持するは是なり。小忿怒、大失に至りては、當(まさ)に效(なら)ふべからざるなりと。

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