急かせる(読み)セカセル

デジタル大辞泉 「急かせる」の意味・読み・例文・類語

せか・せる【急かせる】

[動サ下一][文]せか・す[サ下二]
催促して急がせる。せきたてる。せかす。「仕事を―・せる」
じらせてあせらせる。
「これまた米八よねはちに心を―・する手くだなり」〈人・辰巳園・三〉
[類語]急く急ぐ急き立てる追い立てる追いまくる催促がましいせつく迫る要求する強請きょうせいする強迫する強談ごうだんする催促する催告する責め立てるせがみ立てる尻を叩く矢の催促やいのやいの目まぐるしい忙しいせわしいせわしない気ぜわしい慌ただしいきりきり舞い東奔西走てんてこ舞い多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいそそくさせかせか性急拙速多端忙殺怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがないあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんやああ言えばこう言う揚げ足を取るあげつらう言いたい放題言い立てるうるさいうるさ型鸚鵡おうむ返しかき口説くがたがたがみがみくそみそくだくだぐだぐだくだくだしい口うるさい口が減らない口が悪い口汚い口さがない口幅ったい口任せ口やかましいくどいくどくどくどくどしいクレーマーけちを付ける喧喧囂囂けんけんごうごう口角泡を飛ばす小うるさいごてごて小やかましい懇懇嘖嘖さくさく舌長しちくどい四の五の重箱の隅をつつく諄諄じゅんじゅん針小棒大ずけずけずばずばたらたらちくちく喋喋ちょうちょう丁丁発止つべこべ滔滔とうとうどうのこうのとやかくなんのかのねちねちねっちりぶすぶすぶつくさぶつぶつべちゃくちゃぺちゃくちゃぼろくそまくし立てる回りくどい耳に胼胝たこができる蒸し返すやいやいやかましいやかまし屋

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精選版 日本国語大辞典 「急かせる」の意味・読み・例文・類語

せか‐・せる【急】

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]せか・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙
  2. いそぐようにさせる。いそがせる。せきたてる。
    1. [初出の実例]「御名残は惜しう侍れども、うばにはいとま出されよ。顔のつややかなるほどに、いかなる縁も定め侍らんと、せかする」(出典:御伽草子・福富長者物語(室町末))
  3. じらせて怒らせる。あせらせる。じらせる。
    1. [初出の実例]「六論とは、口をきき、口論をして云まくり、むかふのものに気をせかせてはきをひをとる」(出典:わらんべ草(1660)三)
    2. 「さも深くちぎり合ことを口にいだして恥かしとおもはぬは、これまた米八に心をせかせる手くだなり」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)三)

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