性悪(読み)ショウワル

デジタル大辞泉 「性悪」の意味・読み・例文・類語

しょう‐わる〔シヤウ‐〕【性悪】

[名・形動]
性質の悪いこと。また、そのさまや、その人。「性悪人間」「性悪病気
浮気であること。また、そのさまや、その人。
「ことさら旦那は―」〈浮・一代女・三〉
[類語]奸悪邪悪奸佞陰険悪辣悪性俗悪凶悪極悪悪い罪悪悪徳背徳悪行悪事悪逆巨悪諸悪暴悪卑劣陋劣ろうれつ狡猾こうかつよこしまさがない腹黒い腹汚い悪賢いずる賢い小賢しいずるいこすいこすっからいあくどいさかしいさかしら老獪

しょう‐あく〔シヤウ‐〕【性悪】

せいあく(性悪)

せい‐あく【性悪】

人間の生まれつきの性質は悪であるということ。

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精選版 日本国語大辞典 「性悪」の意味・読み・例文・類語

しょう‐わるシャウ‥【性悪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 性格や性質が悪いこと。また、そのさまやその人。
    1. [初出の実例]「性(シャウ)わるの持病には、かかる事をきくもうるさく」(出典評判記色道大鏡(1678)五)
  3. 好色であること。浮気であること。また、そのさまやその人。
    1. [初出の実例]「其聟目なんともならぬ性悪(シャウワル)、すゑずゑの女迄只をかねば」(出典:浮世草子好色一代女(1686)三)

せい‐あく【性悪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「荀子‐性悪」の「人之性悪、其善者偽也」によることば ) 人間のもって生まれた性は悪であるということ。⇔性善
    1. [初出の実例]「されば孟子は性善を立て、荀子は性悪を立。楊子此両義を和して、人の性は善悪混」(出典:壒嚢抄(1445‐46)七)

しょう‐あくシャウ‥【性悪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょう」は「性」の呉音 ) ⇒せいあく(性悪)

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普及版 字通 「性悪」の読み・字形・画数・意味

【性悪】せいあく

人の本性を悪とする説。

字通「性」の項目を見る

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