恩沢(読み)オンタク

デジタル大辞泉 「恩沢」の意味・読み・例文・類語

おん‐たく【恩沢】

《古くは「おんだく」とも》人や物に利益や幸いをもたらすこと。また、そのもの。おかげ。恵み。恩恵。「文明恩沢に浴する」「恩沢を施す」
[類語]恩義芳恩恩恵恵沢賜物たまもの恵みお蔭

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精選版 日本国語大辞典 「恩沢」の意味・読み・例文・類語

おん‐たく【恩沢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「おんだく」とも。「沢」はうるおいの意 ) 神仏君主が、恵みや情けを与えて人々をうるおすこと。おかげ。恩恵。また、恩賞
    1. [初出の実例]「公家之事、知无不為、恩沢之令、聞无不施」(出典:家伝(760頃)下)
    2. 「今此御光一天にかがやきて恩沢(オンタク)八荒にあふれ」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)日光)
    3. [その他の文献]〔史記‐律書〕

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普及版 字通 「恩沢」の読み・字形・画数・意味

【恩沢】おんたく

めぐみ。唐・劉禹錫〔伏波神祠を経〕詩 自ら(そむ)く王の略 安(いづく)んぞ知らん恩澤侯

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