精選版 日本国語大辞典 「悪法」の意味・読み・例文・類語
あく‐ほう【悪法】
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一般に法の理念にもとる法と解されるが、ソクラテスの裁判をはじめ、悪法への服従義務の問題をめぐって古くから論じられてきた。ソクラテスは、自分はなにも悪いことはしていないと思っていたのに、死刑の判決を受けて、友人の脱獄の誘いを断って、自ら毒杯を仰いだ。これは「悪法も法なり」Dura lex, sed lex(ラテン語)という考え方を実践したものといわれる。悪法に対する考え方には次のようなものがある。(1)「悪法は法でない。これに対しては抵抗権がある」という自然法論にたった考え方。(2)「悪法は悪いが、人間は自分に都合の悪いことを悪いと思いがちで、かってな抵抗を許すと、無秩序となるから、抵抗は慎重にすべきである」という考え方。(3)「何が善で何が悪かに客観性はないから、客観的な意味での悪法は存在しない」とする考え方、などである。なお、民主主義は、表現の自由と参政権によって、国民が悪法と思うものを、合法的に変革する機能をもつ制度であるといわれる。
[長尾龍一]
『穂積陳重著『法窓夜話・上』(岩波文庫)』
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