悲母(読み)ヒモ

デジタル大辞泉 「悲母」の意味・読み・例文・類語

ひ‐も【悲母】

ひぼ(悲母)」に同じ。
「我―の胎内を出て」〈熱田本平家・一〇〉

ひ‐ぼ【悲母】

慈悲深い母。慈母。「悲母観音」

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精選版 日本国語大辞典 「悲母」の意味・読み・例文・類語

ひ‐も【悲母】

  1. 〘 名詞 〙ひぼ(悲母)
    1. [初出の実例]「我悲母(ヒモ)の胎内を出て、師匠の室に入しより」(出典:熱田本平家(13C前)一〇)
    2. [その他の文献]〔心地観経‐二〕

ひ‐ぼ【悲母】

  1. 〘 名詞 〙 慈悲深い母。慈母。ひも。
    1. [初出の実例]「四日、悲母之遠忌也」(出典:中右記‐元永元年(1118)八月四日)

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