精選版 日本国語大辞典 「愚連隊」の意味・読み・例文・類語
ぐれん‐たい【愚連隊】
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繁華街などで暴力的な行為を常習とする青少年の不良団。「ぐれる」、すなわち、わき道にそれるということばから出て、「ぐれる隊」が「ぐれん隊」となり「愚連」という当て字が使われてきたといわれる。その仲間では、自分たちは「愚かな連れの者」だから愚連隊だと自嘲(じちょう)的にいったりすることもある。明治期の学生不良団のなかには、1905年(明治38)から09年にかけて東京・芝に愚連隊と名のる集団があった。大正初期の1910年代には、神田から浅草にかけての盗児団に愚連組というのがあった。昭和初期には、浅草公園を中心とした浮浪青少年団をよんでいた。
この用語は、第二次世界大戦前は、ごく一部に使われていたにすぎず、広く一般に使われるようになったのは1950年(昭和25)前後からで、博徒(ばくと)、的屋(てきや)と並んで暴力団の一種として分類されるようになった。博徒や的屋と異なり、賭場(とば)や露商地域もなく、臨時編成的で組織性が弱く、その人間関係は親分・子分の結び付きではなく、兄貴・舎弟の兄弟分関係が軸となっているのが特色である。戦前は青少年のみの集団をさしたが、戦後は相当に年齢の高い専門暴力団をも愚連隊と称するようになった。東京都が1962年(昭和37)11月に施行した「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条令」は「愚連隊防止条令」と俗称されたが、これはダフ屋、景品買い、粗暴行為などの小暴力の取締りを目的としたもので、他の府県でも同様の条令が制定された。
[岩井弘融]
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