慮る(読み)オモンパカル

デジタル大辞泉 「慮る」の意味・読み・例文・類語

おもん‐ぱか・る【慮る】

[動ラ五(四)]《「おもいはかる」の音変化。「おもんばかる」とも》周囲状況などをよくよく考える。思いめぐらす。「相手の体面を―・る」
[類語]思う思い遣る哀れむいとおしむほだされる痛ましい痛痛しいいたわしい可哀そう忍びない見るに忍びない見るに堪えない身につまされる不憫ふびん気の毒忖度推察拝察高察賢察明察憫察びんさつ推測推量推考端倪たんげい邪推類推酌量了察推認推断推定斟酌しんしゃく憶測配慮揣摩しま揣摩憶測しまおくそく察し心配り気配り心遣い気遣い推し量る酌む酌み取る思い思い勘繰る推し当てる心当て気を回す見越す察する感じ取る

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精選版 日本国語大辞典 「慮る」の意味・読み・例文・類語

おもん‐ぱか・る【思量・慮】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「おもいはかる」の変化した語。「おもんはかる」「おもんばかる」とも ) 深く考える。思い巡らす。
    1. [初出の実例]「方を慮(オモムハカル)、方を恐る、恐る所将に恐るべし」(出典:文鏡秘府論保延四年点(1138)北)
    2. 「我心にしあんし、をもんばかることを、みだれぬやうにととのふるを、斉といふなり」(出典:寸鉄録(1606))

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