憐憫(読み)レンビン

デジタル大辞泉 「憐憫」の意味・読み・例文・類語

れん‐びん【××憫/××愍】

かわいそうに思うこと。あわれむこと。あわれみ。れんみん。「―の情」
[類語]哀憐愛憐哀れ情けじょう情合い情愛情味人情人情味温情恩情厚情思いやりいつくしみ慈愛仁愛仁恵仁慈仁心じん慈悲あわれみ同情

れん‐みん【××憫】

れんびん(憐憫)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「憐憫」の意味・読み・例文・類語

れん‐みん【憐憫・憐愍】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「みん」は、「憫」「愍」の呉音 ) =れんびん(憐憫)
    1. [初出の実例]「昔善友(ぜんう)太子と申人、衆生を憐愍したまひて」(出典法華修法一百座聞書抄(1110)六月一九日)
    2. [その他の文献]〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    3. 「憐憫(レンミン)を乞ふやうにも、罵るやうにも聴きなされる叫声であった」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉一)

れん‐びん【憐憫・憐愍・憐閔】

  1. 〘 名詞 〙 あわれむこと。なさけをかけること。あわれみ。れんみん。
    1. [初出の実例]「其結果は唯対手をして一種の滑稽と軽量な憐愍(レンビン)の情とを起させる丈だ」(出典:雲は天才である(1906)〈石川啄木〉一)
    2. [その他の文献]〔漢書‐高恵高后文功臣表・上〕

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