山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
憲法制定会議〔アメリカ〕(けんぽうせいていかいぎ)
Constitutional Convention
アメリカの連合規約体制の弱体を痛感した指導者たちが連合会議に働きかけた結果,1787年連合規約改正を論議する特別の会議がフィラデルフィアに招集された。会議は同年5月マディソン,ハミルトンら当時の代表的政治家数十名からなる各州代表が出席して開かれ,ワシントンを議長として論議を重ね,9月に連合規約とはまったく異なる合衆国憲法を採択した。会議では大邦と小邦,南部と北部の対立など種々の対立があったが,中央政府の権限強化,三権分立の政府機構,民主主義の行き過ぎへの警戒などでは大方の意見の一致があった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報