世界大百科事典(旧版)内の憲真の言及
【魚山声明六巻帖】より
…のちに,この声明集から常用の曲を抄出して6巻(6帖)の体裁としたものが現れ,これが通称〈六巻帖〉の名で天台声明の基本的な曲集の位置を占めるにいたった。最初の版本は憲真(けんしん)(?‐1683)によって出されたが,家寛からこの版に至るまでの事情はいまだ明らかではない。この憲真本は,四箇(しか)法要(始段唄(しだんばい)ほか),錫杖(錫杖ほか),両界(四智讃ほか),普賢讃(普賢菩薩行願讃のみ),灌中音(灌頂唱礼ほか),云何唄(うんがばい)(云何唄のみ)の各巻からなっていて,江戸期を通じて再刷や再刻が重ねられた。…
※「憲真」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」