戒師(読み)カイシ

デジタル大辞泉 「戒師」の意味・読み・例文・類語

かい‐し【戒師】

出家を望む者などに、戒を授ける法師。また、授戒にたずさわる三師七証の僧。大乗戒和上かいわじょう。戒の師。

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精選版 日本国語大辞典 「戒師」の意味・読み・例文・類語

かい‐し【戒師】

  1. 〘 名詞 〙 戒を授ける法師。戒の師。
    1. [初出の実例]「伝聞出家之人以戒為本、然無戒師、故度百済国受戒白」(出典:醍醐寺本元興寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)二月一一日)
    2. [その他の文献]〔心地観経‐三〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「戒師」の意味・わかりやすい解説

戒師
かいし

戒を授ける師僧のこと。戒和尚,授戒師などとも呼ばれる。伝統的,保守的仏教では比丘が戒を受けてのち 10年以上経たとき,その資格ができる。大乗教では,仏祖正伝の法統を継ぐ僧で,戒を授ける師を戒師と呼ぶ。

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