デジタル大辞泉 「戒」の意味・読み・例文・類語
かい【戒】[漢字項目]
1 よくない事態に備えて気を引き締める。「戒厳・戒心/警戒・厳戒・
2 (「誡」と通用)過ちのないように注意を与える。いましめ。「戒告/教戒・訓戒・自戒・懲戒」
3 仏道を修める者の守るべきおきて。「戒律・



なり。廾戈に從ふ。戈を持ちて、以て不
を戒む」(段注本)とあり、廾は両手。両手で高く戈(ほこ)をあげている形。斤(まさかり)をあげる形は兵。兵備を戒めて警戒する意。
と通じ、いたる。
・誡・械・
の四字を収める。械は木を組み合わせる意。他の三字は戒の声義を承ける。
は
楽(古楽章の名)、また
の字を用いる。
k
kは同声。また忌・
gi
も声義近く、〔説文〕三上に「
は誡なり」とみえる。忌・
は警戒する心意、動作をいう語である。
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戒・警戒・厳戒・五戒・誥戒・告戒・斎戒・自戒・持戒・七戒・執戒・酒戒・授戒・十戒・女戒・
戒・浄戒・深戒・慎戒・箴戒・垂戒・酔戒・善戒・大戒・懲戒・勅戒・天戒・破戒・備戒・微戒・仏戒・法戒・明戒・面戒出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…教団内部の諚として,一般法や道徳律に先んじて,教団構成員を拘束し,救済の基本条件となる。原始仏教では,戒(シーラśīla)と律(ビナヤvinaya)を分けるのが普通で,律は教団の規則を意味し,男僧250条,尼僧348条の禁制条項を指す。仏滅後の教団で,経典とは別の律蔵として,成文化された。…
…(4)道諦(どうたい) この,苦の滅を達成するために実践すべき正しい道で,8項ある(八正道(はつしようどう))。すなわち,(a)正しい物の見方(正見),(b)正しい心のもち方(正思),(c)正しい言葉遣い(正語),(d)正しい行動――不殺生,不偸盗などの戒を守る(正業),(e)正しい生活(正命),(f)正しい努力精進(正精進),(g)正しく教えを憶念する(正念),(h)正しい禅定の修習(正定)。 以上の四諦は苦因→苦,道の実践による苦因の滅→苦の滅という2種の互いに相反する方向の因果関係を含む。…
※「戒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...