

(しゆく)。
は戚(まさかり)の頭部の形
に、刃光の下放するさまを加えたもの。
に戈を加えて、戉戚の象とする。〔説文〕十二下に「戉(ゑつ)なり」とあり、鉞(まさかり)の意。〔詩、大雅、公劉〕「干戈(かんくわ)戚揚(せきやう)あり」の〔伝〕に、「戚は斧なり。揚は鉞(まさかり)なり」とあり、戚は楽舞に用いた。〔礼記、文王世子〕に「大樂正は、干戚(かんせき)を
ふこと~を學(をし)ふ」、また〔礼記、楽記〕「干戚
旄(うばう)」、〔礼記、明堂位〕「朱干玉戚」など、干(たて)と戚とを以て武舞を舞う。〔左伝、昭十二年〕に圭玉を削って戚の
(ひつ)(柄を装着するところ)とする話があり、戚は多く儀器として用いられた。
・
と通じ、うれえる、おそれる、いきどおる。
など二字を収める。
十下は「憂ふるなり」とあり、寂
の意を承ける。寂
の意は、
(寂)がその初文である。
▶・戚眷▶・戚嗟▶・戚施▶・戚咨▶・戚者▶・戚戚▶・戚然▶・戚疎▶・戚促▶・戚速▶・戚族▶・戚属▶・戚藩▶・戚貌▶・戚容▶・戚揚▶・戚里▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…殷時代後期・西周時代の遺物の中には鉄刃銅鉞といわれる,刃のところが隕鉄(いんてつ)を利用してつくられたものがみられる。鉞よりやや小さい斧は戚(せき)とよばれ,舞に使用されるが,武器としても使用されたらしい。【杉本 憲司】。…
…鉞の中には高さ34cm,重さ6kg近いものがあって,実際これを戦場で振り回して闘うことは不可能であり,文献によって知られるように斬首や腰斬など刑罰の執行に使用されたものである。鉞をやや小型化して戦闘での殺傷用として使用したものに戚(せき)がある。しかし,戚も鉞と同じように,やがて装飾がほどこされて殺傷のための武器としての実用性を失い,権威の象徴となっていった。…
※「戚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...