戦法(読み)せんぽう

精選版 日本国語大辞典 「戦法」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぽう ‥パフ【戦法】

〘名〙 いくさのしかた戦争で、敵とわたりあうための方法。また、勝負事競争試合などでの対処のしかた。戦術
随筆配所残筆(1675)「政道兵法軍法陣法営法築城等戦法有之」
上海(1928‐31)〈横光利一〉七「彼はその敵材を圧迫する戦法を考へた」 〔周礼注‐夏官・大司馬

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デジタル大辞泉 「戦法」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぽう〔‐パフ〕【戦法】

戦闘仕方競技・試合などの戦い方。「奇襲戦法
[類語]戦略戦術軍略三十六計

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普及版 字通 「戦法」の読み・字形・画数・意味

【戦法】せんぽう(ぱふ)

戦争のしかた。〔司馬法、定爵〕そ戰ひのは、に其の氣を作(おこ)し、因りて其のを發し、之れに假すに色を以てし、之れを(みちび)くに辭を以てし、懼るるに因りて戒め、~を踏み地を制するに、を以て之れに命ず。是れを戰法と謂ふ。

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世界大百科事典 第2版 「戦法」の意味・わかりやすい解説

せんぽう【戦法】

〈戦法〉の語は古くからあり,一般には〈たたかい,戦争の方法〉〈戦闘,競技,勝負事などのやり方〉〈戦術〉という意味で使用されるが,旧日本軍の軍用語としては海軍で多用された。荻生徂徠の《鈐録(けんろく)》(1855)や《幕僚参謀服務綱領》(1873)に〈戦略〉の語とともに〈戦法〉の語が使用されているが,旧日本陸軍では,そののち西洋兵学の流入にともない,strategy,Strategie,stratégieおよびtactics,Taktik,tactiqueの訳語として〈戦略〉〈戦術〉の語が兵術用語として定着し,〈戦法〉の語は明治中期以降〈戦術〉とほぼ同義,あるいは〈戦術〉から行軍,宿営等にかかわる分野を除いた〈戦闘法〉の意味で慣用されてきた。

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