戯れ(読み)タワムレ

デジタル大辞泉 「戯れ」の意味・読み・例文・類語

たわむれ〔たはむれ〕【戯れ】

遊び興じること。遊戯
ふざけること。冗談。また、本気ではなくて、遊び半分なこと。「戯れ文章を綴る」「戯れの恋」
男女がいちゃつくこと。
[類語](1遊び遊戯すさ気晴らし慰み事娯楽遊技ゲームプレーレジャーレクリエーション/(3べたべたいちゃつくあつあついちゃいちゃラブラブべたつく戯れるじゃらじゃら

たわぶれ〔たはぶれ〕【戯れ】

たわむれ」に同じ。
「―にものたまふべきことにあらず」〈宇津保・俊蔭〉

ざれ【戯れ】

ふざけること。たわむれること。じゃれ。「戯れこうずれば喧嘩けんかになる」

じゃれ【戯れ】

《「ざれ」の音変化》ふざけること。また、ふざけて言うこと。冗談。ざれごと。
「今のは何も皆―ぢゃ」〈浄・堀川波鼓

たわれ〔たはれ〕【戯れ】

遊ぶこと。放蕩すること。たわむれ。
「年の若き折―せむ」〈梁塵秘抄・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「戯れ」の意味・読み・例文・類語

たわれたはれ【戯・狂】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「たわる(戯)」の連用形名詞化 )
  2. たわむれること。遊ぶこと。いたずら。
    1. [初出の実例]「句は天下の人にかなへる事は安し。〈略〉人のためになす事に侍らばなしよからんと、たはれの詞有」(出典:俳諧・三冊子(1702)わすれ水)
  3. 遊びで異性に接すること。浮気。放蕩。遊蕩
    1. [初出の実例]「いとどいみじきものにおぼしながら、なほ御たはれはうせざりければ」(出典:栄花物語(1028‐92頃)様々のよろこび)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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