手が掛かる(読み)テガカカル

デジタル大辞泉 「手が掛かる」の意味・読み・例文・類語

か・る

手数を必要とする。世話がやける。「幼い子供に―・る」
手でつかんだ状態になる。「刀のつかに―・る」
[類語]てこずる苦労困る弱る参るきゅうするこうずる苦しむ困り果てる困りきる困りぬく困却する往生おうじょうする難儀する難渋なんじゅうする閉口する困惑する当惑する途方に暮れる手を焼く手に余る持て余す手に負えない手が付けられない世話が焼ける始末に負えない始末が悪い・どうにもならない・如何ともしがたい度し難い面倒臭い世話煩雑面倒厄介手数てかず手数てすう複雑煩瑣はんさ難しいうるさい煩わしいややこしいやかましいくだくだしいうっとうしいこうるさい気詰まりしち面倒しち面倒臭い煩多錯雑錯綜さくそうしち難しい入り組む込み入る手が込む気が重い気が進まない気乗り薄うんざり億劫おっくう渋る投げ遣り大儀懶惰らんだ横着怠慢怠惰不精懈怠けたい飽き飽き冗長繁簡ごたごたもつれる入り乱れる紛糾ごっちゃ乱雑雑然

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精選版 日本国語大辞典 「手が掛かる」の意味・読み・例文・類語

て【手】 が 掛(か)かる

  1. 情交関係ができる。手が付く。
    1. [初出の実例]「父の手(テ)がかかりたやうなものと姦したぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)樊酈滕灌第一一)
  2. 手数がいる。世話がやける。
    1. [初出の実例]「第一まア手がかからねへで、貧乏人には能利方だ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)

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