手くだり(読み)てくだり

精選版 日本国語大辞典 「手くだり」の意味・読み・例文・類語

て‐くだり【手くだり】

  1. 〘 名詞 〙
  2. てくだ(手管)
    1. [初出の実例]「先度、ししゃう坊主の、よそへ、さいていかれたればと云て、から笠のてくだりを、みな云也」(出典:天理本狂言・骨皮(室町末‐近世初))
  3. 手さばき。手ぶり。また、技量技巧
    1. [初出の実例]「防矢を軍みだれの折からに〈正好〉 いとも静な舞の手くだり〈蝉吟〉」(出典:俳諧・芭蕉桃青翁御正伝記(1841)貞徳翁十三回忌追善俳諧)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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