手に負えない(読み)てにおえない

精選版 日本国語大辞典 「手に負えない」の意味・読み・例文・類語

て【手】 に 負(お)えない

自分の力ではどうにもならない。処置に困る。手にあまる。手がつけられない。
※雑俳・卯の花かつら(1711)「此方等が手にはおへぬ溝板
浄瑠璃神霊矢口渡(1770)四「うぬが命を投げ長半、鎌倉へ、仕掛の転奕、手におへない首尾に成ったを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「手に負えない」の意味・読み・例文・類語

え◦ない

自分の力では扱いきれない。手に余る。「―◦ないいたずらっ子」
[類語]てこずる苦労困る弱る参るきゅうするこうずる苦しむ困り果てる困りきる困りぬく困却する往生おうじょうする難儀する難渋なんじゅうする閉口する困惑する当惑する途方に暮れる手を焼く手に余る持て余す手が付けられない手が掛かる世話が焼ける始末に負えない始末が悪い・どうにもならない・如何ともしがたい度し難いぎゃふんお手上げ諦める思い切る断念観念諦念ていねん諦めギブアップくじける降参辟易へきえき屈伏シャッポを脱ぐ手も足も出ないへこたれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

激甚災害

地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...

激甚災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android