手加減(読み)テカゲン

デジタル大辞泉 「手加減」の意味・読み・例文・類語

て‐かげん【手加減】

[名](スル)
手に持った感じや手に握ったぐあいで分量程度をはかること。「手加減をのみこむ」
相手状態に応じて、扱いの厳しさの度合いをゆるめること。てごころ。手勝手。「手加減を加える」「初めうち手加減する」
[類語](1制御加減リモートコントロール統御コントロール/(2容赦匙加減お手盛り手心を加える手心お手柔らか手柔らかお情け斟酌酌量忖度そんたく心配り気配り心遣い気遣い

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精選版 日本国語大辞典 「手加減」の意味・読み・例文・類語

て‐かげん【手加減】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手で加減すること。
    1. [初出の実例]「破れても末は傘の、骨になるまで二世の縁、轆轤の手加減(テカゲン)変らじと」(出典歌舞伎法懸松成田利剣(1823)大詰)
  3. 適当に加減を調節すること。調子をややゆるめること。また、ちょうどよい加減。てごころ。てがって。
    1. [初出の実例]「別れの背中に手加減(テカゲン)の秘密(おく)まで、唯おもしろく聞なされて」(出典:たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉八)
    2. 「手加減などしないから、それは痛かった」(出典:火屋(1973)〈津島佑子〉)

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