精選版 日本国語大辞典 「手帳」の意味・読み・例文・類語
て‐ちょう ‥チャウ【手帳・手帖テフ】
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記憶を書きとどめておくための小冊子。現代のような複雑な情報化時代にあっては、予定記入、行動管理、時間管理にまで活用され、日常生活に不可欠なものとなっている。ヨーロッパで手帳が一般に使われるようになったのは18世紀に入ってからといわれ、また日本に外国製のものが最初に伝わったのは、1862年(文久2)に福沢諭吉がパリで購入してきたものである。このほか渋沢栄一(1868)、夏目漱石(そうせき)(1901)、黒田清輝(せいき)(1904)らの手帳が現存している。わが国では、豊臣(とよとみ)秀吉の時代に役人が農地の検地に携行した「野帳(のちょう)」が手帳の原初的なものといわれるが、初めて本格的につくられたのは、1879年(明治12)大蔵省印刷局の懐中日記である。これをみると、今日のダイアリー式の原型がうかがえる。民間で手帳がつくられたのはそれ以後まもなくで、80年に横浜の文寿堂(ぶんじゅどう)が住友銀行(現三井住友銀行)の依頼により名入り手帳をつくり、やがて「日本洋手帳開祖」と称して全国的に受注生産を始めた。欧米では市販手帳がほとんどなのに対し、日本では企業宣伝を目的とした贈答用が多いのが大きな違いとなっている。
[井原泰樹]
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