手札(読み)テフダ

デジタル大辞泉 「手札」の意味・読み・例文・類語

て‐ふだ【手札】

トランプ花札などのカードゲームで、各人が手に持っている札。→山札1
名ふだ。名刺
手札形」の略。
アクセント1フダ、23はテフダ

しゅ‐さつ【手札】

自筆手紙
名刺。

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精選版 日本国語大辞典 「手札」の意味・読み・例文・類語

て‐ふだ【手札】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 名札(なふだ)。名刺。
    1. [初出の実例]「手簡 テフダ 又作手札(テフダ)」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. 「互ひに力に成り合はんと手札を取かはした中なれば」(出典:当世商人気質(1886)〈饗庭篁村〉三)
  3. 質札などの証文類。
    1. [初出の実例]「一 手札うせは、質不請」(出典:塵芥集‐蔵方之掟(1533))
  4. 花札やトランプなどで、配られて競技者が手にしているカード。
    1. [初出の実例]「お互ひに他人の手札に探りを入れるやうなこの骨牌(かるた)のゲームには」(出典:橋(1927)〈池谷信三郎〉四)
  5. てふだばん(手札判)」の略。
    1. [初出の実例]「懐からだした男女の××写真、手札(テフダ)の方が五十銭」(出典:彼女とゴミ箱(1931)〈一瀬直行〉ガセネタ)

しゅ‐さつ【手札】

  1. 〘 名詞 〙
  2. てふだ。なふだ。
  3. てがみ。ふみ。書簡。〔易林本節用集(1597)〕 〔宋史‐銭若水伝〕

て‐さつ【手札】

  1. 〘 名詞 〙 手紙。書簡。〔書言字考節用集(1717)〕

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普及版 字通 「手札」の読み・字形・画数・意味

【手札】しゆさつ

手紙。唐・白居易〔初めて元九()と別るるの後、忽ち夢に之れを見る~〕詩 緘(かん)を開きて手札を見る 一紙十三行 上には論ず、(せんたく)の心 下には(い)ふ、離別の腸

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