精選版 日本国語大辞典 「手柄」の意味・読み・例文・類語
て‐がら【手柄】
〘名〙
※平治(1220頃か)中「留めんとおもはばよれや。手がらの程みせん」
※風姿花伝(1400‐02頃)二「かやうなる手がらにて、人を泣かする所あらば、無上の上手と知るべし」
※太平記(14C後)八「河野と陶山が手柄(テガラ)の程、いとど名高く成にけり」
③ ききめ。効能。効果。
※虎明本狂言・膏薬練(室町末‐近世初)「都へのほって、かうやくのてがらをみてまいらばやと存る」
④ 手なみを誇ること。自慢すること。
※咄本・学習院本昨日は今日の物語(1614‐24頃)「さてさて手がらなへへをもちたことぢゃ」
⑤ 「てがらもの(手柄者)」の略。
※玉塵抄(1563)六「手がらの兵を百ほどかくいて信をめしとってみやこへのぼせてきられたぞ」
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