手練(読み)シュレン

デジタル大辞泉 「手練」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐れん【手練】

[名](スル)熟練した手際。よく慣れてじょうずな手並み。また、よく練習すること。「手練早業
琵琶の上手なりしが、又三味線をも―し」〈田口日本開化小史
[類語]文句無し完全完璧万全十全両全満点金甌きんおう無欠完全無欠百パーセントパーフェクト全くまった大丈夫無傷間然する所がない水も漏らさぬ非の打ち所がないもってこいタイムリー有り難いうれしいおんの字重宝有用有益絶好願ったり叶ったり願ってもない渡りに船格好頃合いあつらえ向き打って付けぴったり好個好適適する適う適える合う沿うそぐう適合適当合致即応同調フィット相応しか即する肌が合う与し易いしかるべきマッチ究竟くっきょう合い口合目的リーズナブル好条件見合う匹敵言い得て妙あたかもよし三拍子そろ似合わしいジャストミート思いがけない当を得る馬が合う息が合う順当どんぴしゃり所を得る最適つぼにはまる水を得たうおのよう結構尽くめ言う事無し見事満足八方好し言うに及ばずコンプリートこよなく上上鮮やか圧巻あっぱれうはうは上手えも言わずえも言われぬオールマイティー会心神業冠絶際立つ群を抜く傑出しびれる秀逸充足称賛上出来ずば抜ける卓出卓絶卓抜ける達成感超人的長ずる超絶天才的得意顔特出突出抜きん出る迫真抜群不朽水際立つ満ち足りる物の見事

て‐れん【手練】

人をだましてあやつる技巧方法手管てくだ
娼妓うかれめに―あるは当然にして」〈逍遥当世書生気質
[類語]手管詐術手品腕前手並み手腕手の内妙手手際凄腕技術

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精選版 日本国語大辞典 「手練」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐れん【手練】

  1. 〘 名詞 〙
  2. みがき上げた腕前。熟練した手なみ。なれた手ぎわ。
    1. [初出の実例]「老人が手練(シュレン)緩急」(出典浄瑠璃・唐船噺今国性爺(1722)中)
  3. ( ━する ) 練習すること。
    1. [初出の実例]「今ひそかに逆櫓を立て、舩の駈引手練(シュレン)して其上にしらせよ」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三)

て‐れん【手練】

  1. 〘 名詞 〙 人をだます手段。人をあやつりだます技巧。てれんてくだ。てくだ。〔評判記・吉原徒然草(1704‐11)〕
    1. [初出の実例]「山師共は〈略〉役人にてれん追従賄賂(まいない)などして」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)

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