払い(読み)ハライ

デジタル大辞泉 「払い」の意味・読み・例文・類語

はらい〔はらひ〕【払い】

代金料金などを払うこと。「払いがたまる」
品物を売り払うこと。「蔵払い大売り出し」
取り除くこと。「露払い」「厄介払い」「暑気払い
[類語](1支払い払い込み支弁勘定支出出金出費出銭でせん失費掛かりつい物入り歳出経費実費雑費歳費決済醵出きょしゅつ醵金きょきん出資先払い前払い後払い未払い不払い追いばら延べ払い一時払い分割払い有る時払い遅払い出世払い

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世界大百科事典 第2版 「払い」の意味・わかりやすい解説

はらい【払い working face】

石炭鉱山で用いられることが多い語で,採掘場のこと。石炭の採掘面のみのごく狭い部分をいうことも多い。岩石や石炭を側方へ払い落とすところからきた語であるが,発破のことをさす場合や,岩石を払い落とすように働く爆破孔を呼ぶこともある。【山口 梅太郎】

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世界大百科事典内の払いの言及

【坑道】より

…炭層に到達すると,ここから石炭の中を炭層に沿って沿層坑道を展開して採炭の準備が完了する。採掘された石炭は,いまと逆に,それぞれの払い(採炭切羽のこと)から沿層坑道→目貫坑道→片盤坑道→おろし斜坑を通って運ばれる。 最近の炭鉱では石炭の運搬にベルトコンベヤを用いることが多いが,そのために,斜坑の傾斜がベルトコンベヤの運搬可能範囲である20度程度以下に抑えられることがある。…

【採炭】より

… 立坑や斜坑によって炭層に到達すると,坑内に坑道を展開して採炭の準備が行われるが,これにもいくつかの考え方がある。(a)沿層坑道方式と岩盤坑道方式 沿層坑道方式は石炭層の中に主要坑道を掘削して採掘を行う方式で,〈払い〉(切羽,採掘場のこと)作りが簡単で,そのための投資が少なくて済み,直ちに出炭ができる。しかし,坑道が石炭層の中にあるため,坑道を安定に維持することが困難で,運搬や通気(坑内に新鮮な空気を供給し,汚れた空気を排出する作業)に当たって,いろいろな障害が生ずる。…

※「払い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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